「季刊 ディテール」
2008年夏季号

「ディテール」は、日本の現代建築の中で特にディティールにおいて時代を先駆 ける優れた建築物を写真、イラスト、図面などの実例をもとに紹介しています。



2008年夏季号<小特集「静かな箱―殻の成立ちと穿たれた孔」>より

今回はNIIZEKI STUDIOの4件の独特な建築物が紹介され、弊社施工の「WEP下北沢」もまた特集されている。 従来のRC構造に見られる打継ぎ目地のない工法やブロックの性質上の色むらを逆利用することで現れた「表情」の面白さに言及されている。





「隔月刊 CONFORT」
2007年12月号

「CONFORT」は、建築だけでなく、インテリアや素材などを多角的な視点から特集す る。写真を中心にわかりやすい文章で、専門誌としてまたインテリアやデザインに関 心の高い人にも読みごたえのある雑誌。 今号の100号を記念しての特集は「壁の表情」。内壁から外壁まで、和紙素材からコ ンクリート素材まで、その新しい表情を特集。



2007年12月号<静寂のコンクリートブロック>より

「コンクリートの妙味を引き出す確かな手仕事」とのタイトルどおり、鉄筋コンクリー ト組積造(RM工法)への言及に加え、これらのコンクリートブロックが醸し出す味わ いは、特注ブロックの色合いまでを考慮に入れた「確かな手仕事」があってこそのも のであると評価していただいています。

DETAIL JAPAN 2007年4月号
「DETAIL JAPAN」
2007年4月号
ディーテイル・ジャパン

『DETAIL JAPAN』は、1961年、ドイツで創刊されたDETAIL誌をベースに、日本独自の編集頁を加えた建築専門誌。 コンセプト段階からコンストラクションの段階にいたる全プロセスにおいて建築のプロフェッショナルのインスピレーションを刺激する誌面を提供。 ヴィジュアルとコンセプトのいずれにも偏ることなく、ハイクオリティのデザインと建築性能をともに目指す建築家のために、実務に有用な情報を発信。 世界を代表する建築を掲載。

発行元:リード・ビジネス・インフォメーション株式会社

新建築 住宅特集 2007年5月号
「新建築 住宅特集」
2007年5月号
新建築 住宅特集

住宅の先端情報をおくり続けるハイレベルな専門誌 、『新建築』。 1985年に「新建築」からうまれた住宅建築の専門誌。毎号最新の作品を紹介するとともに、 インテリアから構造まで様々な特集を組んでいます。写真の美しさには定評があります。

発行元:YKK AP株式会社

新建築 住宅特集 2007年5月号
「新建築 住宅特集」
2007年7月号

新建築住宅特集5月号に続き、7月号にて、「WEP下北沢」が掲載されました。
今回は「近作訪問」という形で、興味深い設計・建築を他設計士が実際に訪問をし、評価するという切り口です。
やはり「鉄筋コンクリート組積(以下RM)造」という工法への関心、特に、従来のCB(コンクリートブロック)を格段に上回る耐久性、 そして建材としての努力と向上が評価されています。また、このRM造の独特の素材感や利点を活かしきりながら、クライアント様の生活哲学、 価値観を十分に活かしきった新関氏のプランニングにも言及され、おおいに評価されています。



2007年7月号<近作訪問>より


密集した周辺環境の中で少しでも余白を生み出すことを考え、建物を3つの小さな棟に分割して配し、 それらで囲まれた部分を外部空間として確保した。それぞれの棟は外周部には開口をもたず、 その内側に生まれた空間にのみ大きく開いて向かい合っている。

北側・南側のふたつが住宅の棟、東側の棟が建主の仕事場となっていて、 各室は下階の玄関土間やその上のテラスでつながり、つかず離れずの関係を保っている。


打合せ室.床は厚さ18mmのイペフローリング.左はテラス

居間.右側,テラスから日が差し込む
建物は鉄筋コンクリート組積造(RM造)というつくりで、型枠を兼ねるコンクリートブロックを組積し、 その中の空洞部に鉄筋コンクリートを充填して構成されている。そのために構造躯体だけでなく、 内外の仕上げなど建物全体にその材料の表情が現れている。

平面的にも断面的にも、w=400・h=200・t=200mmというブロックのモジュールによって計画されており、 それぞれの棟の大きさも組積造にふさわしいヴォリュームとした。

建主によってWhole Earth Project(WEP)と名づけられたこの建築には、特殊解としての単なる個人の住宅の粋を越え、 大きな社会へとつながるひとつのきっかけになれば、という思いが込められている。


客間

居間からテラスを見る

オフィス.上階は打合せ室.
吹抜け部分の天井高は4,800mm

浴室.壁の一部と浴槽は松煙入りモルタル金ゴテ仕上げ

組積の作業は、専門の職人によってひとつずつ手作業で積まれ、水平垂直や色の具合も見ながら丁寧に進められた。内外の仕上げとして性能や表情を調整するだけでなく、 内部造作にもかかわる部分であったため、かなり高い精度が求められる施工であった。

また、組積されたブロックはRCの型枠を兼ねるが、通常のような加工の音や廃材が少なく、現場は工事中とは思えないほど静かに進められた。 外に足場を組むことなく内側から施工するため、境界際の施工が可能であることを考えても、都市部において可能性のある構法だと思われる。
(新関謙一郎)

コンクリートブロックがひとつずつ積み上げられていく. 四隅に市中のように立てられた木を基準として水糸が張られる (*写真提供/NIIZEKI STUDIO)

壁の内側に足場が組まれて施工が進む.ブロックの中の溝に合わせて鉄筋が配される (*)